事務所のすぐ近くに古道具屋さんがあるらしい。 ということを、妻が発見したので、早速いってみた。 それは、僕の日常の風景の中に溶け込んでいて、全くお店らしくない顔をして、佇んでいた。 でも、お店「らしさ」って何?と自問すると、途端に言葉に詰まってしまうのだけど。 入口は事務所になっていて、唯一のあったかいところ。 ココ以外は、とても寒くて外より寒い感じがするのは、光のせいだろうか。 最近の性能重視の空間とは違う、身軽な空間の優しい光がここちいい。 でも、ここちよさは、人それぞれ違うと僕は思う。 気温や空気が数字に変換されて評価することも大切かもしれないけれど 好きな写真が一枚あるだけで、その空間がここちいいモノに昇華してしまう人もいれば 単なる不動産的価値しか感じ取れない人もいる。 古道具だって、ただ古いだけで使えないーとか、汚いなーと思うのか、こう使ったらカワイイねーとか 無垢材削ったら、新品だよねーとかって思うのかで価値は異なる。 建築家の内藤廣さんの受売りだけど、今使ってるその辺の割り箸だって、保存していれば100年後には文化財になるらしい。 僕には、その瞬間を見ることは出来ないけどね。 古道具を使いこなすのは、それだけでかっこいいーと思います。 究極の古道具だったカルマンギアを…