甲府に行ったので、安藤さんの竜王駅に寄ってみた。丹下さんの山梨文化会館も行きたかったけど、気付いた時には日が暮れていた。安藤さんと言えば、中之島に図書館を作るらしいのだが、その設計費と工事費を事務所が負担するらしい。運営費は個人や企業からの寄付が基本のようです。そのニュースを聞いて、その偉大さに感動したのはもちろんのこと、何か壮大なドラマを見たような気持ちになりました。中之島と言えば、有名なタマゴ案を思い出しますが、もともと依頼がある仕事ではなく、他にも大阪駅の屋上緑化とか、若い頃の安藤さんは色々提案しては無視されます。その後10メートル模型や巻物状の図面など、何十年にも渡ってひたすら中之島へのANDO計画をつくり続けています。そして、遂に自身の寄付で図書館を創り上げようとするこの凄さは、並大抵の精神力ではない。最近では大病もされたようだし、国立競技場コンペの件で批判を浴びたり、とても順風満帆には(僕個人の主観です)見えない中で、これほどの想いを持ち続けることの凄さを知っておくべきだと僕は思う。一方で、こんなハコモノはいらないという意見も少なからずあるようで。あるブログでこのことを批判している記事を見ました。その主旨は、昨今の活字離れを憂いて図書館をつくるなんて飛躍しすぎで、建築的な…