もう11年前になってしまったが、ヨーロッパへ建築行脚に行った時の写真。このあと大変な目にあったのだが、この花の美しさに感動した感覚は今でも覚えている。 最近、脳に関する本を読んでいます。脳科学の世界では、アルツハイマー病の研究が盛んで治療薬やその病気のシステムの解明が急がれていいますが、決定的な事はまだ分からないみたいです。さらに治療薬もあるみたいですが、万能ではないようです。 なぜ脳に興味を持ったかと言うと、建築に限らず環境を認知してその世界を認識しているのは、脳だからです。特に視覚に関しては、かなりの情報を得ています。 でも、目が良いからといってそれが情報量に差があるかと言えばそれは疑わしい。 建築家の巨匠の中でも、目が悪かったりする人はたくさんいますし、音楽の世界でもベートーベンは耳が聞こえない時期もありました。 脳は必要な、あるいは必要だと感じている情報しか取り出さない。 同じ場所に行って同じものを見ても、全ての人が同じ情報を共有している訳ではない。 その人が見たいと思っているものしか見えない。 つまり、脳がその環境を作っているということだ。 それは、視覚を担う目の機能にも表れているのだが、網膜には色を感知する細胞がほとんど中心にしか存在しない。さらに盲点という存在もあって、…