Category Archives: 日記

TNデザイン一級建築設計事務所

structure!

最近は写真がデジタル化していますので、整理が楽な面もありますが放っておくとどんどん溜め込んでしまって、とても良い写真なのにハードディスクの片隅にアクセスされずに取残されたりすることが多くなった気がします・・・。 この写真は写真家による写真ですが、構造フレームの写真というのはなかなか撮れないので、わざわざ写真家に来てもらって取って頂きました。 柱と梁のサイズが同じなので、縦でも横でも成り立ちそうなフレームです。(よく見ると違う部分もありますが) この柱と梁が同サイズというのが、僕は結構気に入っているのですが、構造的に働きが違うので同じにするのは難しい場合が多いのです。しかも構造は最終的に隠れてしまうことが多いためこのようにサイズをそろえる必要性はない場合が多いものです。 しかし、隠れてしまう部分でも気を配っているというのは建築全体の成り立ちとして、必要不可欠だとも僕自身は思っています。 もしも廃墟になったとしても、このフレームははずかしくないものでしょう・・・。 ところでこの写真で普通とちがうところって分かる人いるのかな(プロ以外で・・・)…

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builder

建築をつくることは単に予算を気にする事以外にもいろいろな障害があったりします。 そういう様々な外的環境を建築は全て飲み込んで建っています。 そこに建築としての強さというか、価値というかモノとしての重みを感じずにはいられません。 建築は経済活動として考えれば、当然予算的な問題を避けては通れません。 それでもそこに建築をつくりたいのなら、どうすべきなのか。 建築をやめるのか、建築に惚れるのか。 人が住まうという行為そのものは、至ってシンプルでそれはずっと昔から脈々と続いてきたことです。 だから、そこに絶対的なものは一つもなくてなにかふわふわして不定形なかたまりのようだと思うのです。 その器を考える事は、終わりのない物語を見るような常に未完で。 それでも、居場所を見つけてうろうろするような作業の連続なのかもしれません。 寒空の中で少し勇気をもらいました。 写真はデザインパートナーの作品…

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year-end...

  Photo:Salk Institute by Doug Letterman 久々の更新です。 なかなか更新出来なかったのは、いろいろ思う所があったから。 自分の生き方も少し。 生活のことも。 仕事のこともしかり。 年末ということもあり、一年を振り返ってというより 過去の一年一年全てを振り返っていた感じ。 自分も40を目前にして、考え込むことが多くなった気がする。 とりあえず年が明ける頃には、前が見えるように...。…

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robot

  Photo:Robots by ricardodiaz11 先日、ある番組で最近のロボット開発の成果を見る機会があった。 日本のその科学者によるロボットはとても愛くるしいモノだった。 以前のメカニカルないかにもロボットだぜ!という形態はかけらもない。 さらに驚いたのは、その動き。 男性型と女性型のタイプがあるのだが、女性型はもう明らかに女性の動き。 あたりまえか・・・。 しかし、その当たり前をテクノロジーで実現させることはとてつもなく困難なことは 容易に想像できる。形態を女性らしいラインにするだけでも難易度があがるらしい。 男性型のロボットの動きの画期的な部分は膝が直立していること。 以前の歩行型ロボットの膝は常に曲がった状態で歩いていた。 開発者曰く「膝が曲がっているのはかっこ悪いから」 なるほど、確かに膝がのびていることでより人間に近い感じがする。 僕の世代はガンダム世代なので、より人間に近い動きをするロボットには興奮してしまう。 当面の目標は人間の動きをトレースすることなのだろうが、それを完璧にこなすにはまだまだ時間はかかりそうだ。 人間の動き(動物全てもだが)は遥か に複雑な動きであり、様々な環境の変化に対応する能力を持っている。 それを全てトレースするのは現状…

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GA

  Photo:GA Gallery by naoyafujii 東京へ行ったついでに行きました。 「GA japan 2007」 GA_galleryは久しぶりです。 東京にいた頃は毎回欠かさず見てました。 今回は三年ぶりくらいなのですが、どうもトキメキがないというか。 ワクワク感がないというか、出展されているのは、日本だけでなく世界の巨匠達なのですが 僕がおかしいのか内容がおかしいのか分かりませんが、とにかくそんな印象。 そんな中で、唯一ワクワクしたのは青木さんの出展されていた模型。 詳しくは書かないですけど、凄く良かったです。 でも見ても気がつかない人も恐らくいると思いますが。 これから行く人は、見てみて下さい。…

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movie_2

  Photo:The High Court by diametrik 映画ネタ第二弾です。 今回は、「象の背中」です。 基本的に試写会なので、見たいモノが必ず見れる訳ではないので、なぜこの映画なのかにはあまり意味はないです。 でも、主演である役所広司さんは好きな俳優さんなので、興味はありました。 映画を見た率直な感想。 感動しました。単純に。久しぶりにいい邦画をみたなぁという感じです。 ただし、好みもあるので鵜呑みにはしないように。面白くないじゃん!という批判は受け付けません。(笑) 現に妻と一緒に見ましたが、妻はまったく面白くないと言っていました。 その理由の一つに、「視点が男の目線だよね」ということもあると思います。 「あんなの男の身勝手じゃん」と言われれば、言い返せないんですけど・・・。 でも、死様を考えることは必要なんじゃないかと僕なんかは思う訳です。 映画の中の方法が良いとは思いませんけど、自分の人生を振り返る時間を持つことは悪いことではないと思います。 ただ、それをいつするのか、いつ出来るのかが非常に重要だと思います。 自分に置き換えてみると、あと何棟ぐらい手掛けることが出来るのかなとか思うんですけど。 それって数じゃないよね、とか死んでから認められたりして、…

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巨匠

先日のイベントが無事終了しました。 関係者の方々、お疲れさまです。そしてありがとうございました。 様々な出会いがあり、とても有意義な機会でした。 その会場で、ある建築家の方との雑談の中で巨匠の話題になりました。 ふと考えてみると、巨匠と呼ばれる先人達はどの段階で巨匠と呼ばれるのか。 現在巨匠と呼ばれている人達は、未来永劫そう呼ばれ続けるのか。 そんなことを考えてしまいました。 時代の寵児はその時代であるから意味があって、ずれてしまうと埋もれてしまうことはよくあると思います。 ”いま”目指していることが正しいことかは”あと”になってみないと分からないかも知れません。 でも、そんな自分を信じることが”いま”の自分に課せられた試練なのだと思います。 画像は、そんな巨匠の一人であるコルビュジエの『ラ・トゥーレット修道院』です。…

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movie

  Photo:Gaudi – La Pedrera by jphilipg 最近、映画の試写会によく行きます。 長野に新しい映画館が出来たので、そこによく行っています。 長野市にはきちんとした映画館が少ないというか、ナイに等しいので長野で映画を見ることは皆無だったのですが。 そこで見た映画の話。 「未来予想図~アイシテルのサイン」 うーん。僕が見に行ってもイイんでしょうか?おじさんですけどイイんでしょうか? まぁ試写会なんで・・・ドリカムも昔聞いてたし・・・ということで。 映画の内容はさておき、主人公は女性ですがその相手の男性が大学で建築を学んでいるという設定。 やがて就職もする訳ですが、もちろん設計事務所勤務。 どこぞの有名事務所かしらないですが、ナント、スペインへ長期出張の話が・・・! そこで、ガウディの建築達と街並に彩られたラブストーリーが展開されるのだったーー。 ということで、建築に興味のある方は、突っ込みどころ満載で結構楽しめます。 あの図面ってあの人のアレっぽいなぁ・・・とか。 ラストは少々強引な気がしますが、よしとしましょう。 ガウディだから。…

時間

またしても放置状態のブログですが、久々の更新です。 きっとこの文章を読んでいるあなたはそうとうなマニアです(笑)。 先日、横浜に家族で小旅行。 ある愛すべきカップルの披露宴に出席するために。 式場は横浜のとあるヨットクラブにて。 街の喧噪を少し離れた住宅街にそれはありました。 とても自然な佇まいが二人の雰囲気に合っていて清々しい気分になりました。 二人にとっても僕にとってもその瞬間は常に一瞬でしかないけれど、その瞬間の 積み重ねが厚みを持ち、そしてかけがえのない時間になってゆく。 時間は常に滞りなく流れているけれど、その流れ方や受け止め方は様々だ。 だから、その時間を共有出来る事は奇跡に似た出来事かもしれない。 幸せそうな二人を見ながら、ふと自分を振り返ってみると横に居る妻と10年の時間を共有している。 その積み重ねは自分でも信じられないほど厚いものだ。 でも、過ぎてしまった時間はほんの一瞬のようにも感じる。 これから流れてくる時間をどう受け止め、どう流していけるのか。 そんな事を考えていた。 お二人の幸せな時間が永遠であることを祈りながら。…

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ルール

Photo:Untitled by JessyeAnne 最近の日本で起きる出来事は少しおかしく感じるのは僕だけなのだろうか。 いじめられた人が自殺して、履修不足が発覚した校長先生が自殺する。 出来ちゃった結婚して一年もたたないうちに離婚しそうだけど、実は姑とうまく行ってないからとか。 どれも問題の核心とは違う所が注目されているような・・・。 学校の校長先生が発言する言葉は、コロコロ変わっちゃうし。 飲酒運転する人は減らないらしいし。 どんな世界でもルールがあって、その中で考えたり行動したりするのだけれど ふと気づくとそのルールの問題点に気がつくのはよくある事だ。 そのルールを変えようと頑張ったり、ルールを破ってしまったりするのだろうけど。 ルールを無視すれば他の人が迷惑するのだろうし、迷惑だからルールがある。 人によってルールを守る精度というか判断基準は曖昧なのは当然の事だけど これくらいは大丈夫、と思うレベルの格差が現代はすごく広がっているような気がする。 格差社会なんて言われているけれど、こういう精度の格差さえも広がっていると思うと 日本の未来に希望はあるのだろうか。…