Photo:atelier bow-wow, sectional model of house tower, tokyo 2006 by seier+seier 最近、学生の方と話す機会があったのですが、やはり若さというかパワーがあるというのは凄いなと思いました。 そして、初心を忘れないということの大切さとそれを維持することの大変さを感じました。 設計という行為はそれ自体、知識の集合体のようなものですが、知識というのは経験をともなって初めて肉体化するものだと思います。 だから、設計自体も年を重ねるごとに巧くなっていくというのが一般的に考えられることだと思いますが、現実はそう簡単ではありません。 経験というのは、同じ時間を同じ条件で与えられたとしても、その捉え方次第で共通ではありません。 極端に言えば全く正反対の経験として蓄積される場合もあります。 ある人はポジティブな経験として認識し、またある人はネガティブな経験として知識を構築すれば、次に同じ場面に遭遇したとき、どうなるでしょうか。 どんな状況でも立ち向かえる気持ちを維持することは並大抵ではありません。 時には心が折れそうになることもあるのが現実です。 僕が学生時代にアルバイトをした設計事務所の所長が話していた言葉を思…