Photo:atelier bow-wow, four boxes gallery, krabbesholm højskole, skive, denmark 2009 by seier+seier 批評や論評をするということは、設計をする上ではあまり必要の無いことかもしれない。 批評や論評をする前に、まずはやってみるということ。 やってみると、その本質がどうなのかを身を持って体感することができる。 それがいかに重要で壮大な行為であるかということを。 しかし、その結果を自分自身で批評、論評する姿勢は必要なことかもしれない。 世の中の出来事を、明瞭にとらえて整理し、説得するために構築されたものは 一見すると、とてもスマートで現代的な手法であるかもしれない。 けれど、合理的で能率的であるがゆえに、そのプロセスに至る様々なことを 切り捨て、手間をどんどん省いていくことになる。 何かを考え、産み出そうとするならば、考えれば考えるほどわからなくなるのは 正常なことであるということを、ある文を目にしてから知った。 能率的な行為から程遠いこの作業は、一般的なビジネス思考からは 異常に見えるので、自分でも余計に迷うことになる。 本質というのは、極めて抽象的であると思うのだが、その抽象を…