東京行脚その3 「宝物館」のすぐ隣にある「国際子ども図書館」。 本当は子どもを連れて行くのがベストだけど、今回は出来なかった。 次回は必ず・・・と思いながら、近寄ってみた。 実は、オープン前にたまたま見たので外観は以前に見ていたが、やはり歴史のある建築は 独特のオーラと言うか、近寄り難い雰囲気を持っている。実際、竣工当時はここに入れる子供や大人は 明らかに上流のエリートだったに違いない。 しかも、本来の計画はロの字型の平面で、現存する3倍の規模になる筈だった。 全てが完成した姿を見てみたいと思うが、これだけでも保存されたのだから良しとしよう。 建築にはこういう威厳と言うか重厚さと言うか、そういうモノも大切だなと思わされる。 しかし、それは現代建築と互いに寄り添っているからこそよりこの建築の価値を高めているのだとも思える。 安藤さんは他にも既存の建築との共存というテーマで創られたものがあるが、安藤さんらしさで言えば 「国際子ども図書館」はおとなしい感じがする。日建設計との共作という事も関係あるのだろうか。 こういった大きいプロジェクトは計画段階から雑誌等に発表されるので、そのコンセプチュアルな模型の段階から見る事があるが、同じコンセプトを持っていても実現する建築は建築家によって全く違う…