2013年度のバルバラ・カポキン国際建築賞の優秀作品(The Best 40 Works)に当事務所作品「SI-house」が選出されました。
→websiteの”PREMIO”から”Migliori opere”をクリックすると今回の受賞作品名が表示されます。
金賞の受賞は逃しましたが、世界各地から応募された中での40選に残れたことは、大変光栄に感じております。
それも、世界の舞台で小さいながらも評価を得られたことが、私にとって大変な励みになります。
建築家という仕事は、長い時間を掛けて世界を構築していく側面が多分にあると思います。
その過程において、建築家は世の中のトレンドのなかで評価されてしまうのは当然です。
しかし、トレンドというのは得てして行き過ぎたり、間違った方向に行くこともあり、必ずしも正しい方向であるとは言い切れない部分もあります。
建築家も世の中の支持がなければ生きられないのも現実です。
ですが、支持を得るために建築を作っているわけでもありません。
だからこそ、自分の信じる建築が何らかの評価を受けるということは、何事にも代えがたく最高の喜びの瞬間でもあるわけです。
そして、建築は他の芸術と違って、依頼主に提供するという大前提があります。
クライアントの影響が少なからず建築に影響していくのは当然です。
そこで、いかに信頼を得て作品に昇華させていけるのかという部分も重要です。
さらに、施工者とのやりとりも仕事の大部分を占めています。
設計というと、図面だけで終わってしまうイメージがありますが、むしろその後が大変だったりします。
いかに予算を睨みながら、しかも最高の建築に仕上げるか。
これは、何度やっても正解はなく、常に手探りのようで・・・。
良いクライアントと良い施工者のめぐり逢いが今回の入選の最大要因といっても過言ではありません。
この場を借りて、クライアントと関係者の皆様方に御礼申し上げます。