引き続き夏休み岐阜シリーズ第六弾、長良川国際会議場。
久々の安藤作品であります。
しかし、当初は私の予定には入っておりませんでした。
岐阜ツアー二日目の宿は、予約担当の妻から「ちょっと高級なの」とは聞いておりましたが、ホテルの前面通りに曲がった瞬間視線は釘付け。
なんか安藤テイストな建築が異様なオーラを纏って、隣に建ってるんですけど。
ちなみに一日目は、黒川紀章氏設計のホテルだったのですが、あまりよくなかった。
チェックインも程々に、これ安藤っぽいんだよなーとつぶやきながら通りの看板確認したら、「設計者は安藤忠雄」。
だよねーと頷きながら、納得。でも、この作品知らなかった。
ホテルの隣が安藤建築。いいですね。
でかした妻セレクション!
しかも、近くにとっても美味しい居酒屋がありまして、お酒は飲めないですが料理が最高。
いいぞ妻チョイス!
ということで、このあとに名古屋に向かう予定になっていましたが連泊決定。
この日は、「長良川国際会議場」を拝見するのは後回しにして、その美味しい(この時点では美味しそうな)居酒屋さんへGO!
店名は「古風人」。
ごちそうさまでした。
そして、明後日にじっくりと建築内(長良川国際会議場)を見ることが出来ました。
まずは圧巻の「市民ホール」。
4層吹抜。
上部にガラスボックスハイサイドライト。
そこから差しこむ光。
フレームに絡みつく円形の通路。
上部の螺旋状の階段。
とても静かで荘厳な空間。
ホールのような機能とボリュームがある空間は確かに魅力的だが
機能を超えたこの空気感。
建築は、この為にあると思えるぐらいな迫力。
これぞANDOという感じですが、用途を考えると批判もありそうな部分。
でも、意外に受け入れられていて、案内の方もむしろ自慢気だった気がする。
こういう空間は建築には絶対必要な部分だと僕は思います。
竣工は1995年ですが、この年は安藤さんがプリツカー賞を受賞した年でもあり、他にも大きなプロジェクトが続々完成している時期で建築にもある種のオーラがあります。
これだけの規模をまとめ上げるために、どれだけの労力を費やしたのだろうと想像してみるが、きっとそんな想像も追いつかないほどの思いが込められているのだろうと思い直して、気を引き締める。
安藤建築はアングルに困りません。
逆に撮るところがいっぱいあって困ります。
広々ロビー。
柔らかい光。
幅広階段と湾曲したプラン。
せっかくなので、メインホールも見たいと思い、係の方に伺ったところ案内して頂きました。
丁寧なご説明ありがとうございました。
夏休みは毎年子供向けの建築探検ツアーがあるらしく、安藤建築ならではだなと思いました。
構成が複雑なので、大人でも楽しめそうです。
ホール自体は階段が多いので(安藤さんらしい)利用面に改善の余地があるとおっしゃっておりました。
ホールの裏側は滅多に見ることが出来ないので勉強になりました。
それ以外にも貴重なお話が聞けました。この場を借りて御礼申し上げます。
そして、屋上広場のコンクリートフレームによるガラスボックス。
ここもいろいろ考えさせられます。
建築の奥行きは果てしない。