今年は幸か不幸か工事中の現場が無いので、夏のバカンスを早めにとりました。
まずは地元の北海道へ。
昨年のグッドデザイン賞大賞受賞作品でもある「JR岩見沢駅」
グッドデザインの大賞というのは受賞者が投票で決めます。
これがなかなか面白いシステムで、大賞の候補は全てのジャンルからひとつです。
つまり、昨年は建築代表がこの作品でした。
実はこの作品をその時に初めて知ったのですが、とても好感が持てたので僕もこれに投票しました。
当時のグッドデザイン審査委員長は内藤さん(コンペの審査委員長も内藤さん)
でしたが、一発勝負の投票なので当日のプレゼンがやはり重要です。
当日は市民の方が一緒にプレゼンに参加されていて、盛り上げようという意識が感じられました。
確か決勝投票まで接戦で、決勝で圧勝したというふうに記憶しています。
さて、実際に訪れた時の話。
レンガの質感はとても良い感じ。
レンガには全国から公募して名前を彫っています。
朝早い到着だったので、人もまばらで。
市民フォーラムが見たかったのですが、開くのを待つほどの時間と根性もなく。
このコンペの経緯を色々見てみましたが、一番落ち着いている案、欠点が少ない案だったようです。
実際に出来上がったものを見ても、最先端を目指すというよりも現代で表現し得る時代感覚と懐かしさを融合させる姿勢が感じられました。
それと札幌には赤レンガと言えば道庁というくらい、レンガに対する情報がDNAに刻まれているらしく、レンガの質感にとても親近感を覚えました。
どんな素材でもそうですが、本物の質感は迫力が違います。
レンガをちゃんと使う、それもレンガ自身の質感がしっかりしているということはこの建築にとってとても重要であると思いました。
旭川駅もよりましたが、ダイナミックな駅舎になりそうな感じです。
初めて駅前に行ったのですが、思った以上に立派な街でした。
札幌よりも道路が広くて、ビックリしました。
こちらはまさに内藤さんの設計なので、コンペの審査と設計する側とでどう変化するのか楽しみです。
セミの抜け殻。
カルマンもいれてみた。