季節が少し秋らしくなってきました。
これは田んぼの隣に計画した住宅。
きっと今頃は黄金の絨毯になっているころかなと思います。
田舎にいるとこういった風景がめずらしくないのですが似たようなハウスメーカーのサイディングを見せられると幻滅します。
外観に関して言えば、東京のような立地状況の場合、外観を引きで見られる場所というのはほとんどありません。
田舎に行けば行くほど外観はむしろ重要に思えます。
東京の街はインテリアのみだと言っても過言ではありません。
外部や道路さえも既にインテリア化しているのではないでしょうか。
都市というものはそういうものなのだと思います。
田舎をインテリア化するのは無謀ですが、ほとんどが外部であると考えると外観に意識的になることで住宅だってランドマークになり得るということです。
よくある意見は、『周辺環境に調和して・・・』ですが、どんなデザインが調和してると言えるのか。
僕には僕なりの調和の仕方が存在しますし、そうではないという意見もあるでしょう。
これから田舎に住宅を建てる方々は、その辺をよく考えてつくりましょう。
単に周辺に埋没してしまったとしても、それは日本の田舎を象徴する風景の一端に組み込まれてしまうのですから。