TNデザイン一級建築設計事務所

越後妻有アートトリエンナーレ2006 その3

廃墟の美。人間のエネルギーを込めてつくられたモノが朽ちていくことで、自然のエネルギーに委ねる。
自然と一体となるという事はこういう事かもしれない。

闇に浮かぶ光。光だけが物質を物質足らしめている。
光がなければ認知することすら出来ない。
それほどに闇は全てを飲み込んでしまう。
だから、古代の人間は闇を恐れたし、現代でも恐ろしい。
現代に本当の意味で闇が存在しないのは、その恐怖の裏返し。

そして、その闇に輝く光は時に本当に美しく思える。
闇の恐怖から解放されるという安堵感がそうさせるのか。
水面に浮かぶ幼虫のような物体は光を蓄えてさらに魅力的に見えた。
偶然、花火が見れたのだが、光の共演が楽しげだった。