函館は観光名所もいっぱいあって、函館山もあっていい所なんだけどいつも素通り。
理由はフェリーが夜中に着くせいなんだけど。
今回は、しっかり見ました!未来大学。
山本理顕さんの設計です。
函館の中心からやや離れた小高い所にあります。
建築は大きいスケールになればなるほど、そのデザイン手法の違いが明確になる気がします。
ここでは、山本さんのいう「システム」が徹底されています。
「埼玉」で使用されたシステムを当然参考にしているのでしょうが、さらなる挑戦が感じられます。
「システム」といった時点でそれを使用する事に支配されてしまいそうですが、ここでは全くそれを感じません。
まさにこの空間が圧倒的です。
究極のワンルーム。
とても開かれている感じが周囲の自然にマッチしていています。
この気持ちよさのためだけに、あらゆる技術を多用している。
決して技術を使う事が目的ではなく、この「気持ちよさ」という定量しがたい感覚のために総動員されているように感じました。
それが建築の本当の価値であり、意味だと感じます。
こんな大学でもう一度学んでみたくなりました。