阿部さんシリーズで宮城スタジアムです。
スケールの幅が極端に広いのが建築の面白さのひとつだとつくづく感じます。
スケールが大きくなっても建築家の力量は如実に表れるのは建築が建築たる所以ではないでしょうか。
緊張感が違います。こういうタイプの建築を見てもあまり面白さは感じられないのが通常なのですが
見所がたくさんありました。
スケールが大きいものは、デザイン密度が低くなるのはどうしようもありません。
その密度の低さをメリットと考えるかデメリットと考えるかによって、プラスにもマイナスにもふれる。
大きくなれば、見えないものも小さいとよく見える。
人間の大きさは変わらない。
遠景と近景の違いを把握しながらデザインするのは並大抵ではありません。
でも、そういう能力は小さいものをつくる上でも必要なのだろう。
設計の世界にもビルディングタイプによってカテゴライズされる傾向がありますが
本来の力量は、そういうものを超越したところにあって、経験値の差ではないと思います。
本質的に優れているかいないか。
それを見極めるのも、力量が必要でしょうけど。
そんな事を考えながら、見ていたらあっという間に一周してしまいました。
時間にすると約一時間。
エントランスの水盤が維持されていないのが、ちょっと残念。