建築行脚の記録-10
群馬県立館林美術館 設計は高橋てい一/第一工房。
これは雑誌で見た時から、美しくて一度見てみたかった建築である。
しかし、何か違和感があると思っていたら回廊に面する池に水が入っていなかった。
受付でその事を聞いてみると、夏場は水が汚れるらしく、ここ数年は水が入っていないとの事。
洗浄するのが大変だそうで、水庭ならぬ石庭となっていた。
水庭の方が美しい事を強調しておいたのだが、その後変化は無いのだろうか。
あの水庭は、さぞ美しいだろうと想像しながら展示を見ていた。
展示内容も非常に興味深いものがあり、楽しめた。
図書コーナーもあったのだが、エントランスに直結しているので、もう少し区画されていれば良いと思うが・・・。
高橋氏は以前コンペの審査会の会場でお会いした事がある。
まぁ会ったというより、遠巻に見かけたというのが正しいが。
その時は、パワフルな人だなぁという感じだった。
建築のデザインとしては非常に静かで寡黙だが、それを創るためにはパワフルさが必要という事だ。
レストランのケーキはかわいらしくデザインされていて美味しかった。
心残りはフランソワ・ポンポンの常設展示が見られなかった事でしょうか・・・。