木製サッシ工場の増築工事の計画。もう3〜4年前から計画していましたが最終的にアンビルドとなったので、クライアントのご了承を得て、計画案を公開します。
この案の前に、鉄骨2階建て案もあったのですが、資金計画の見直しにより規模を縮小して、木造に拘った案がいいということで、20mスパンという木造ではなかなか難しい構造に挑戦しました。スチールロッドを併用したハイブリッド型であれば、対応できるメーカーもあったりしますが、意匠屋としては合理的な中にも”モク”であることの意味とか表現を考えたいということで、大量の信州唐松の”雨”が降る天井を妄想しました。
”鬼滅”で一躍有名になった市松状にトリプルガラスの高断熱木製サッシによって、気密と断熱の良い工場空間のあり方を追求しています。
数年前の台風による浸水も経験した地域なので、防災の観点も配慮しながら、計画しています。実現はできませんでしたが、この試みに無駄はないと信じたい・・・。