難関だった基礎工事がほぼ完成し、建方工事が進んでいます。
基礎と一体の擁壁と木造による空間構成がメインテーマですが、言葉で語るほど建築を実現するのは簡単ではないです。
実際、基礎業者には何社か断られました。
基礎工事とRC工事は同じコンクリートを扱う工事ですが、棲み分けがされているらしく擁壁の様な壁は基礎工事とは厳密には呼ばないようです。
しかし、この計画ではRC壁の存在は重要な要素でもあり、以前にも試みた派生形の形態でもある。前回は鉄骨、今回は木造の試み。
異種の構造であるけれど、混構造ではないというのが、僕の好みでもあるのですが。
完璧な施工は、今回も難しくて少々の荒さが目立つ部分はあるものの、想定した建築らしさは十分に発現できていると思う。
この特殊な形態を実現してくれている施工者の勇気と情熱には頭が下がります。
これから、どんどん良くなって行けそうだけど、気を抜かずに最後まで駆け抜けようと思います。