M2現場

鉄骨の建方がほぼ終わり、空間のボリュームが現れてきました。
フレームの状態というのは、建築の振る舞いに関わらず、まさに素の状態に近いので、とてもダイナミックで魅力的だと思います。
ここから通常はどんどん閉鎖的になっていき、ダイナミックさと引換えに建築としての機能を満たすべく、空間が変化していきます。
建築は基本的に機能が必要ではありますが、機能を無視した建築は、建築ではないかというと、そうでもないと僕は思う。
ただ、意図的にそういうものを作るのは、社会的な背景とか、環境の問題とかで、非常に難しいとは思います。
ムダという指摘は容易で安直だから・・・。
空間は英語でspace、つまり宇宙。
かつて宇宙にはエーテルと呼ばれる物質で満たされていると信じられていた。
今はもちろん否定されているが、エーテルではない何かが満たされている美しい空間はきっと存在する。
そんな空間を僕は作りたい。

優秀な現場監督と構造家による配筋検査です