飯山市文化交流館なちゅら

近場なので、行ってきました「なちゅら」。
設計は隈研吾さんです。
建築を評価するときに、ビルディングタイプの違いとか、予算の違いを理由にする人がいます。
例えば、お金があるからこんなことができるんだとか・・・。

本来そんなものは関係なくて、限られた予算の中でどんな解答がベストなのか、どうマネジメントされているのかを考えるべきです。
そして、この建築はここで何を作るべきか、周囲の環境をどう解釈するのか、どこにお金をかけるべきなのか
様々な要件に対する建築家の解答の一つ一つが、「そうだよね」と納得できるものでした。
施工費は約30億。
ホールを持つ文化施設として、余裕のある予算ではないと思うけれど、飯山市の財政を考えれば立派だと思います。
それに対して、きちんと建築家の『思い』が伝わる建築だと感じます。

長野市の市庁舎・市芸術館の施工費は約160億。
市庁舎の費用があるので、一概に比較はできませんが明らかに異なるデザイン密度。
大御所が設計したとしても「思い」がなければそれは建築ではなく建設に堕落する。
長野市民は見ておいた方がいいと思います。

ただ隈さんのポリゴン系の建築は、実は私は嫌いです。
ここでの、デザインテーマが何なのかは理解できますが。
結論としては、いい建築なんですけど・・・。
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