原さんの「広島市立基町高校」
原さんは僕の尊敬する建築家の一人ですが、雲に対するこだわりを強く感じます。
初期の頃は、屋根の形に雲型がよく使われていましたし、外観では札幌ドームで雲の柔らかさみたいなものが
にじみ出ています。
ここでもしっかりガラスのファサードには必ず雲が映るし
それが印象的になるように常に気を使っている感じが、僕はとても好きです。
この手法は、宮城県立図書館と同じ手法です。
通常の学校建築とはかなり違うアプローチがされていますが、それこそが建築家の挑戦だと思います。
それを使いにくいという風に一蹴してしまうのはどうにも納得がいきませんが
やはり使用感での批判があるようです。
こんな学校に行けたら毎日、毎日楽しいと思いますが学生たちはどうなんでしょうか。
周りの大人達はどうだっていいと思いますが。
反対側からアプローチすると雲が全く写りません。
全く別の建築みたいですね。
やっぱり、雲は効いてます。