丸亀をあとにして、坂出駅へ。
偶然にも谷口特集です。「東山魁夷せとうち美術館」
長野にも東山魁夷の美術館があるのですが、こちらの外壁は石張りを採用していて
長野のよりも重厚な雰囲気を醸し出しています。
石自体はグリーンのスレートとブラックの花崗岩は共通の素材でまとめられています。
しかし、ここでは石を使っていますが、長野ではアルミのスパンドレルを採用しています。
谷口さんのコメントから、長野では重厚にせずに軽快にしていると語っています。
ここに来るとその理由が何となく理解出来ました。
あの場所で、石を使えば異様に重くなりすぎるということだと思います。
善光寺があり、隣にはRC造の本館もある。
美術館はどこでも石張りが要求されがちであるが、あそこで石は使えないと思ったのだろう。
しかし、「せとうち」は周囲に何もなく、海に面している。
そこでは逆にアルミは無いと思える。
しかも、規模もそんなに大きいものではない。
余計に重さを与えたほうがバランスを取れる。
なんてことを、考えながら海側から眺めていた。