レム・コールハースの「錯乱のニューヨーク」。
金がなかったので、ハードカバーの方でなく文庫タイプの安い方。
事務所を設立するかしないかの頃、必死になって読破した。
もう十年くらい前。
その当時から既に世界の最前線で戦っていた。
「Y2K」なんかは大きな影響を受けた気がする。
あの頃は、なぜニューヨークなのかよくわからなかった。
その研究と現在の中国でのビッグネスなプロジェクトの関係とか。
今、もう一度再考しようと思う。
中国と言えば、上海万博中国館のデザイン問題とかが報道されている。
中国館のデザインに対して、報道や一般の人の認識が既に間違っている。
似ていると言われる作品が既に違っている。
違う情報を鵜呑みにして、正確な議論は出来ないのに、そういう指摘もないままに盗作したという事だけが一人歩きしている。
あぁまたかみたいな感じ。
万博の施設デザインだけで語るのならば、あの日本館のデザインは何とかならなかったのか。
最初に見たときは、テーマパークのパビリオンかと思った。
安藤さんの「光明寺」は中国館とあまり似ていない。
セビリアの日本館に至っては、言いがかりにしか聞こえない。
これが盗作なら、P・ジョンソンはミースに謝らなければならない。