ある改修の仕事でお借りしている図面。
この建築は築36年でこの図面も世に生み出されて36才から37才くらいになるという事ですね。
それでもキチンと残っているのは、やはりクライアントに愛されている証拠だと思います。
手書き図面でこの緻密さは、当時でも大変な労力だっただろうなと想像してしまいます。
私の世代はちょうど手書きからCAD図への転換時期で手書きの図面も昔は書いていました。
当時は手書きでないと図面じゃないという雰囲気がありましたし
建築の質が変わるから手書きにこだわっている人もいました。
今はほとんどがCADによる図面がほとんどですが、建築の質は変わったのでしょうか。
多分ツールの違いは建築の本質には関係ないと思います。
手書きであろうがCAD図であろうが、本物は独特のオーラを持っています。
それは素人が見ても分からない領域かも知れません。
でも、コンピュータがなければ設計する事自体が困難であろう建築が現在の世界のトレンドである事は間違いないと思います。