Photo:DSCN5129.JPG by leonelponce
最近は本を読む人が少なくなっているらしい。
情報化社会と言われて久しいが、これだけ情報が溢れる世の中でも、活字を読むことは減るどころか増える一方である。
本を読む人が減っているのは、本という情報源よりもインターネットの活字を読む事が増えたせいではないだろうか。
自分自身も本の活字を読むことが減っているが、活字を読む事は逆に増えている。
しかし、本の活字とネットの活字は根本的に違うのは、本はその著者の意図をトレースする事が比較的簡単であるが、ネットは非常に断片的だということだ。
全ての文が等価に見える。
こういう現象は建築にも言えて、空間を等価に扱う動きは今も続いている。
しかし、等価にする事でいろいろな外部の環境にさらされる事になり、よりうつろひというか陽炎のような空間も生まれる可能性があると思う。
そういう意味で、単なる洗練ではない究極の軽さというのは追求する価値があるかもしれない。