Photo:Robots by ricardodiaz11
先日、ある番組で最近のロボット開発の成果を見る機会があった。
日本のその科学者によるロボットはとても愛くるしいモノだった。
以前のメカニカルないかにもロボットだぜ!という形態はかけらもない。
さらに驚いたのは、その動き。
男性型と女性型のタイプがあるのだが、女性型はもう明らかに女性の動き。
あたりまえか・・・。
しかし、その当たり前をテクノロジーで実現させることはとてつもなく困難なことは
容易に想像できる。形態を女性らしいラインにするだけでも難易度があがるらしい。
男性型のロボットの動きの画期的な部分は膝が直立していること。
以前の歩行型ロボットの膝は常に曲がった状態で歩いていた。
開発者曰く「膝が曲がっているのはかっこ悪いから」
なるほど、確かに膝がのびていることでより人間に近い感じがする。
僕の世代はガンダム世代なので、より人間に近い動きをするロボットには興奮してしまう。
当面の目標は人間の動きをトレースすることなのだろうが、それを完璧にこなすにはまだまだ時間はかかりそうだ。
人間の動き(動物全てもだが)は遥か に複雑な動きであり、様々な環境の変化に対応する能力を持っている。
それを全てトレースするのは現状のテクノロジーではなかなか難しそうだ。
でも、それがデザインを少し変えるだけで、とたんに洗練されたモノに見えるのはデザインのなせるワザ。
技術者の感じるかっこわるさは機能を超えてその想像するエネルギーを刺激する。
そういう感覚は忘れないようにしたい。
あたりまえのことをあたりまえに出来る。
これはかなりのテクノロジーだと思える。
そして、そのテクノロジーの特異点ーつまりほんの些細な差異が生む表現
最小で最大のデザイン。
そんなデザインがtechnological-nodeなデザイン。