by Photo:THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO (国立新美術館 Kokuritsu Shinbijutsukan) Michael Francis McCarthy
今や国民的知名度が最も高い建築家でもある黒川氏の設計。
この建築、僕はあまり好きではありません。
造形的にというわけではないのですが、ファサードの構成が好きではないです。
そういえばこれも日建設計とのコラボですね。
六本木はこんなのばっかりなんでしょうか。
やっぱり組織の力って凄いということでしょうか。
黒川さんこのファサードのスケッチ書いて終わりだったりして・・・。
時間なかったので、内部は見てません。
どうもこの大味な感じのデザインが・・・というか・・・。
この美術館は設計段階では「ナショナルギャラリー」と呼ばれていたが正式には
そうならなかった。それは、海外から来る観光客がロンドンやワシントンの「ナショナルギャラリー」と同じような美術館だと勘違いされたら困るかららしい。
つまり、そこに「ナショナルギャラリー」と呼べるだけの理念がないということ。
さらに、美術界にもいろいろ日本的な閉塞感があるらしく、その類いの批判もあるらしい。
運営面からみると、美術館に来館する人の多くは中高年の女性が多いらしく、地方から来る人も多い。
美術館と言えば上野が定番で六本木という立地は不利らしい。
森ビルにできた「森美術館」はそういう定説を覆すべく上野を超える新名所としての位置づけを狙っているらしい。
そこから程近いこの美術館にそれだけの気迫は感じられない。
これは余談であるが、この美術館の総工費は約380億円
これに比して、美術館ではないが伊東豊雄氏設計の「せんだいメディアテーク」の総工費は約130億円
明らかにソフトよりもハードを優先したハコモノ公共事業に見えてきた。
理念のない美術館という道路やダムに匹敵するゴミ・・・
といったらいいすぎ!?